自社ローンとは?仕組みと通常ローンとの違いを解説

「自社ローン」とは、販売店が自らローン機能を持ち、購入者に直接分割払いで商品(主に中古車など)を販売する仕組みです。通常、クレジット会社や銀行などの金融機関が提供するオートローンとは異なり、審査や契約がすべて販売店とのやり取りで完結します。

最大の特徴は、信用情報に不安がある人でも利用できる可能性があるという点です。金融機関のローンでは、過去の返済履歴や現在の借入状況などが厳しくチェックされますが、自社ローンでは「審査基準が独自で柔軟」な場合が多く、他でローン審査に通らなかった人でも契約できるケースがあります。

一方で、注意点も存在します。自社ローンは販売店のリスクを補うため、金利相当の上乗せがされていたり、返済期間が短かったりすることもあるため、総支払額が高くなる傾向にあります。また、金融機関を介さないため、信用情報の履歴に「完済実績」が残らない点も見逃せません。将来的に住宅ローンなどを検討している人にとっては、信用情報が積み上がらないのはデメリットにもなり得ます。

つまり、自社ローンは「今すぐ車が必要だが、審査に通らない」「現金一括は難しい」という人にとって、便利で現実的な選択肢となります。ただし、契約前には返済条件や総額をしっかり確認し、自分のライフスタイルに合った返済計画を立てることが重要です。

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