「自社ローンは審査なし」と言われることがありますが、厳密には**審査が“ない”のではなく、審査基準が金融機関に比べて“独自で緩やか”**というのが正しい理解です。銀行や信販会社のローンでは、信用情報機関の照会が必須で、過去のローン滞納歴や自己破産歴があるとほぼ通りません。しかし、自社ローンではこうした信用情報を参照せず、現在の収入や勤務状況、居住環境、家族構成などをもとに独自に判断されることが多いです。
主な審査内容としては、以下のような項目があります。
- 毎月安定した収入があるか
- 住まいが賃貸か持ち家か(連絡が取れるかどうかも重視)
- 同居家族の有無とその関係性
- 連帯保証人がいるかどうか
- 過去の取引履歴(リピーターの場合)
このように、金融ブラックであっても「支払い能力がある」と販売店が判断すれば契約可能となるケースが少なくありません。特に中古車販売の現場では、「車がないと仕事ができない」「家族の送迎に必要」など、車が生活の基盤になっている人に対して柔軟に対応しているのが特徴です。
ただし、完全に誰でも通るわけではなく、返済が不可能と判断されると審査落ちすることもあります。また、契約後に支払い遅延が続けば、車両の引き上げや法的措置を取られる可能性もあるため、契約前にはしっかりと返済計画を立てることが重要です。